題名を見てすぐに買いました。
『100万人の心を揺さぶる感動のつくり方』です。
この本は2013年の年末、womb adventureに行く時に海浜幕張駅で見つけました。
いや、だって気になるじゃないですか。感動のつくり方。教えてほしい!
今からクラブ(イベント)に行くとはいえ、そういうアンテナはいつでも立ってます。
というわけで読んでみました。『100万人の心を揺さぶる感動のつくり方』。
著者の方は元俳優さん。出てくる言葉が違いますね。
演劇の技術を応用してビジネスに役立てるという内容ですが、「音楽にも直接応用できる技術」もあります。
とてもいい本ですので紹介したいと思います。
情報や商品の選択肢が増えた今、共感できない人がどんなにいいことを言っても伝わらないし、共感できない企業の商品は買わない
この本では徹底的に「説得ではなく共感を」ということを言っています。
これ、皆さんそう思いますよね。押し売りされたって全然嬉しくないし、それどころ嫌悪感すら抱きます。
僕もそうですが、「じぶんが良いと思ったものをする(購入する)」です。
自分がそうなんだから、みんなもそうだよ。と。
150%のきまぐれより101%の一貫性を続けることで、感動が感謝に変わり、「信頼」という最高のアドバンテージを獲得するのです。
この項にはイチロー選手の言葉も添えられていて
「とんでもないところに行くただ一つの道は、小さいことを積み重ねるだけ」
継続は力なりですね。
これはなんにでも言えることです。小さいことの積み重ねが感動に繋がる。
「二人称シフト」
『100万人の心を揺さぶる感動のつくり方』で個人的大ヒットはこの「二人称シフト」というもの。
「人称シフト」というのは著者が作った言葉のようです。
二人称で大切な「あなた」に向けて発せられた言葉は、エネルギーが一点にフォーカスされたパワーをもって、心に刺さるストーリになります。
当然二人称で言えば全て感動ストーリーになるということではないですが、
『二人称=あなた』の為に考えたモノ・コトはその人(あなた)に届く。
逆を言えば、
『その人に届けたければ”あなた”の為に考える』
ということ。
数年前に、日本を代表する作詞家「北山 修」さんの講演を聞くチャンスがありました。
そのなかでも同じようなことをおっしゃっていました。
”帰ってきたヨッパライ”は加藤和彦のために作った歌だった。その歌詞を加藤が作曲し、そこで一対一で、インタラクティヴに作られた。
ラジオからその曲が流れ、300万人が歌ってくれる・・・何かが違う。
「音楽は、目に見えるそこにいる人に届けられるべきだ。」
全て同じ事を言っていると思いました。
自分の行動を振り返ってみると、100%二人称シフトできていないなぁと。
とても大切な事に気づかされました。
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『100万人の心を揺さぶる感動のつくり方』/平野秀典
のワンブック・ワンアクション
「二人称シフト」
精進します。
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