非常に良い本に巡り会いました。
超同感の内容。
音大生は絶対一回は読むべき。
音楽に関わらず、アーティスト活動する人やフリーランサーに絶対オススメ。
「じぶんらしく」をとても考えさせられます。
- 僕のパフォーマンスは一つひとつの構成要素を見れば、二流のものばかりであるが、二流のものをうまく組み合わせることで、一流のように仕立てることができるのである。
- せっかくすばらしい技術をもっていても、ジャンルに特化しているので、一般の人にそのすごさが伝わりにくいのだ。
- それぞれのジャンルの中で収まっていると、どうしてもアンダーグラウンドでしか活動できず、なかなか一般受けするメジャーな舞台には立てないのが現状だ。
- そこで僕の取っているスタイルは、レベル7や5の一流ではない技術を組み合わせて一流に見せる手法なのである。
- 「ベスト」は常に努力が必要だが、「オンリー」なら努力をしなくてもよい
- 僕は、さまざまなダンスやマジック、サプライズの要素を組み合わせて、自分にしかできないパフォーマンスをつくる。組み合わせは無限大だから、オンリーワンで勝負できるのだ。
- 「一日どれだけ練習やトレーニングをするのか?」という質問をよく受けるが、いわゆるダンスなどの練習や筋トレなどは全くしない。
- 基本的に多くの分野で言える事だが、ある程度のレベルに達しているとそれ以上はレベルの違いが精通していない人から見ると分かりにくい。
- 僕もミスはする。さすがに演目全部を忘れることはないが、パーツ単位で飛ばしてしまったりすることはある。実の所、ミスをしないパフォーマンスは一度もない。
でも、これを失敗と呼ぶかというと、少し難しい。- お客さんがミスによって楽しむどころかその逆だったり、失笑したりする事である。要するに、楽しませることができていない事だ。さらに言えば、ミスなく完璧にやったと思っても、お客さんが楽しんだり喜んだりしなければ失敗、という事になる。
- ミスしても動揺しないようにするためには、最初から「ミスしてもよい」と思い、そしてできるだけ気を抜いて楽しんでパフォーマンスをすることだ。
- 面白いと思えるものがあれば、これを取り入れてみよう、自分だったらこういう演出をする、あの技と掛け合わせたら面白いなどと、頭の中で自然と考える。このときの視点としては、技術的な面ではなく、単純に「見ていて面白いか」という目で見ている。これは素人目線と言い換えてもいいだろう。プロ目線で見ると、どうしても「あいつはうまい」「彼は足の使い方がいい」といった見方をしてしまう。もちろん、プロ目線から見て「これはすごい!」と思ったりすることもあるが、そういうものは意外と一般の人には伝わりづらいものも多いのだ。
- その時は気づかなかったが、後になって考えると、「自分がやりたいとは思わなかったもの」、つまり「意外なもの」によって僕の人生の方針はきまったのだ。だから僕は今でも「食わず嫌い」をせずに何でもやってみることにしている。それが僕の人生の道を開いてきたからだ。
- 他の国には、いわゆるレベル8や9のパフォーマーがいた国もあった。ただ、彼らは単に技術が優れていただけで同じような事を3分も続けたら見慣れてきて、7〜8分した頃にはほとんどの人が飽きてしまった。
- お客さんが求めているものを提供するのは、エンターテインメントの基本だ。
- 自分の売り出し方に戦略を持つ
- 自分の見せ方に戦略を持つ
- 「日本人初」を意識しているうちは世界では戦えない
- 「日本人の長所」「日本人の誇り」を失ってよいということではない。むしろこれからは、日本人が世界で活躍するうえで欠かせないものだと僕は考える。
- 「本場で活するのは大変」「本場で成功する(稼ぐ)のは大変」というのは、どちらもただの先入観にすぎない。
- 「良い物は良い」という気持ちは本能で感じるものだ。
- じぶんが不得手なものは得意な人にやってもらう でも「自分で体験すること」は必要
- 「やりたいことを口に出す」ことは、時にキャリアの生命線になることもある。
僕が洗足の打楽器科に入ってから感じていた違和感をキレイに言葉にしてくれたような本。
モヤモヤして言語化出来なかった事柄をこんなに簡潔にまとめて下さって本当にありがとうございます。
今回はワンブックワンアクションを書きません。